起業前に知っておきたい!税理士の失敗しない選び方8つのポイント

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独立して起業するとなると、これまでは勤め先が行っていた様々な手続きを自分でしていかなくてはならなくなります。その中で特に面倒なものが税務関係の手続きです。そのうちで最も重要な手続きが年に一度行われる「確定申告」です。

確定申告は、自営業をしている人や年金で生活している人が、その年の一年間の収入や経費を計算して税務署に申告することで、課せられる税金の額が決定される作業です。確定申告は自分で書類を作成して行うことも可能ですが、大抵の人にとっては、こうした税務書類の作成や申告は、決して楽なものではありません。

会計の専門知識も必要になるため、自分で計算するのは不安で面倒だという人も多いのが現状です。税理士とは、こうした人の依頼を受けて、書類の作成や税務署への申告を代わりに行う税務のプロなのです。

では、どんな税理士に相談するのが良いのでしょうか。

税理士を選ぶ8つのポイント

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ポイント1.「顧客目線で対応してくれる」税理士かどうか?

税理士もビジネスとしての生業です。当然ですが、価格によってそのサービスの内容やレベル・品質は違ってきます。しかし、税理士は「先生」とよく呼ばれるようにこれまで規制に守られてきた独占的業務です。大分以前に比べて改善はされてきましたが、基本的には「顧客満足」を求める姿勢や「サービス業」としての意識はまだまだ薄いのが現状です。

しかし、そんな中でも、「顧客の立場に立ち、より良いサービスを目指す事」を追求している税理士も少なからずいらっしゃいます。何よりも同じ目線で自分のこととして対応してくれる税理士かどうかを見極める事がまず第1です。

それでは、そんな税理士と出会うためにはどうすれば良いのでしょうか?出来るだけ多くの税理士と会って話しをしてみて下さい。

ポイント2.「節税についてしっかり教えてくれる」税理士かどうか?

税理士によっては節税に積極的な税理士とそうでない税理士がいます。概して税理士は節税にはあまり積極的ではありません。なぜならば、節税は税理士の仕事ではないからなのです。法律では、適切な納税を支援するのが税理士の役割なのです。その税理士の個々の判断によって、どの範囲までが「適切な節税」となるかは異なり、そのためにサービスの質は大きく変わってきます。

古い体質でこれまでの慣例にそった考えをする税理士は、どちらかと言えば納税をしっかりしなさいというスタンスが強くでます。一方で、サービス業としての認識を強く持つ税理士は節税も顧客サービスとして捉える傾向にあります。

自分が一生懸命に稼いだ大事なお金です。節税についてしっかりと教えてくれる税理士と付き合う方が絶対にいいでしょう。見極めのためには、自分の業種において、どのような節税があるのかを聞くようにしましょう。

漠然とした回答しか返ってこない場合は、節税に関するアドバイスはあまり期待できないケースが多いと言えます。

ポイント3.「レスポンスが早い」税理士かどうか?

税理士に対する不満として多いものの一つに「レスポンスが遅い」ということが挙げられます。何か質問をしてみても、何日間もほったらかし状態で返事が返ってこないということが頻繁に起こす税理士が見受けられます。このような税理士は、サービス業としての認識が低く、事務所の場合であればスタッフの教育が出来ていない場合ということができます。

いずれにせよ、クイックレスポンスができているかどうか、事前に見極めることはとても重要です。
メールの返信や見積書などの書類が送られてくるスピード、面談日程などのスケジュールを決めるスピードなどからその対応スピードが分かります。

ポイント4.「価格に関する明瞭な対応が出来る」税理士かどうか?

独占的業務であるために、以前は明確な料金体系もなく、顧客に応じて高い請求をするという税理士が多い状況でしたが、今の時代、料金表も持ってない税理士は怪しいと疑って信用しないようにしましょう。

特に税理士と顧問契約を結ぶ時は、明瞭な料金表とサービスの内容を明細レベルでどのくらいやってくれるのかについてはっきりとした説明を求めることが大事です。

ポイント5.「決算対策をしっかりやる」税理士かどうか?

税理士に依頼する仕事のうち、決算の占める重要度は非常に大きいものです。依頼主は少しでもキャッシュは手元に残したいものです。決算対策=節税対策をしっかりとやってくれる税理士が望ましいと言えます。

従って、決算に関して、いつどのような打ち合わせを経て決算書の作成がされるかをしっかりできる税理士を選びましょう。

決算直前になって慌てて決算対策をしようとしても期日が決まっているので、節税や納税資金の準備が間に合いません。スケジュールを事前にきちんと立てて、計画にそって進めることができる税理士が一番です。何も考えず、勝手に決算書を作成する税理士が多いのが現状なので注意が必要です。

ポイント6.「経営に関するアドバイスが出来る」税理士かどうか?

事業を行っていく上で、最も重要なのはキャッシュです。そのキャッシュを最大限残し、しっかりと継続する会社を作るためのアドバイスを親身になってしてくれる税理士が望まれます。単に税金相談だけではなく、ビジネス全般に関心を持ってくれるかを見極めることが大事です。

ポイント7.「料金の安さばかりでなく、費用対効果を話してくれる」税理士かどうか?

相場に比較して異常に費用が安い場合があります。このような場合は作業を外注している場合が考えられます。このような場合は業務のレベルが低く、内容の把握も十分ではなく、書類の不備があって漏れていることも考えられます。極端に費用が安い場合は注意が必要です。安いからとすぐに飛びつかず、キチンとサービス内容を確認するようにしましょう。

ポイント8.「作業範囲を説明してくれる」税理士かどうか?

見積もりを出してもらう際に注意したいのが、記帳代行を依頼するのかしないのかという点です。つまり作業範囲の確認です。なぜなら、記帳代行(領収書や請求書などを元に会計ソフトに入力する作業)は料金を大きく左右します。記帳代行は受けないという税理士事務所も結構多いので注意してください。直前になって慌てることがないよう事前に沿う方で確認しておくことが必要です。

また、税理士の料金はその訪問回数と売上高によって料金テーブルが設定されているケースが多くあります。訪問回数が多ければ多いほど、時間が取られるので料金が割高になってしまいます。そのため、訪問回数はどの程度が適正かをあらかじめ相談して、見積もりを出してもらうようにしましょう。

また例えば税理士に訪問してもらわずにこちらから事務所に毎回出向くなどすることでコストを抑えることも可能です。

あなたにとって必要な税理士とは?

事業を始めると、税務やキャッシュフローの大切さを必ず痛感することになります。しかも自分の責任で判断し、対応していかなくてはなりません。その時に親身になって相談に乗ってくれる、自分の右腕となる「優秀な税理士の存在は、経営を本当に楽にしてくれる」とよく言われます。それだけ、キャッシュフローや節税面などで会社に対して税理士の果たす役目は大きいのです。

良い税理士とはあなたの事業の今後を一緒になって考えてくれる、顧客志向をもった税理士なのです。

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